みなさん、こんにちは!
シネ・ギャラリースタッフの、わっさんです
大きな台風が続々と過ぎ去って
すっかり秋めいてきましたね。
さて、今回は只今上映中の『ぶどうのなみだ』をご紹介いたします!
物語の舞台は北海道・空知(そらち)。
東京で夢破れたのち故郷に戻り、ワイン作りに情熱を傾けるアオ(大泉洋)は
亡き父の跡を継いで小麦を作る弟・ロク(染谷将太)と二人暮らし。
そんな二人のもとにある日、
キャンピングカーに乗った不思議な旅人・エリカ(安藤裕子)が現れる。
料理上手で天真爛漫なエリカは、
あっというまに小さな町の人々にとけこみ
アオとロクの静かな生活に、新しい風を吹き込んでいくー。
北海道の大自然のもと、
様々な傷や想いを抱えた人々が織りなすヒューマンドラマです。
冒頭、過去の回想からハッと我に返るアオの周りには葡萄畑が一面に広がり
物語が進むにつれて
澄み切った青空、ロクの育てる黄金の小麦畑、夜明けにひっそりと佇む葡萄の木…など
北海道の自然の美しさがスクリーンを彩ります。
そして、登場人物たちの衣装や日用品にも注目!
それぞれの家・お店の装飾も素敵(女性ならきっと憧れるはず)で、異国情緒たっぷり
「あれ、ここはヨーロッパかどこかの町?」と見間違えてしまうほどのクオリティです。
また、その土地で暮らす日々の中で登場する
美味しそうな料理とワインもこの映画の魅力のひとつ!
個人的にはロクの作るふわふわの焼きたてパンや
エリカお手製の色鮮やかな料理に見とれてしまい、ものすごくお腹が減りました(笑)
しかし、そんなファンタジックな空間のなかで描かれているのは
アオ、ロク、エリカ、それぞれが秘めた傷と孤独、
それに苦悩しながらもその先(未来)へ進もうともがく、正直で強かな姿です。
家族であるがゆえに生まれる愛しさや憎しみ、
他人と接することで生まれる思いやりや喜怒哀楽の感情、
時には癒しとなり、時には苦難となるそれらを受け止め前進しようとする彼らの姿は
厳しくも豊かな自然環境を乗り越えて育つ葡萄の木に、似ているような気がしました。
ちなみに余談ですが
本格的な演技初挑戦のエリカ役・安藤裕子さんのお芝居がとても素敵で、惚れ直しました。
(ライブにも何度か足を運び、かねてから大ファンのアーティストなのです
)
この作品をきっかけに、多くの方が彼女の歌を聴いてくれたらいいな…なんて、ひそかに思っています。
眼にも美味しく気持ちも温まる、映画『ぶどうのなみだ』は10月31日までの上映です!
上映時間は
本日(10月17日)まで
①10:00〜 ②13:25〜 ③17:25〜
明日(10月18日)から 上映時間が変更になります!
①10:00〜 ②14:35〜
と、なっております!
芸術の秋
心を潤すのにぴったりな作品をご用意して
皆さまのご来場をお待ちしております!!