今日は、新作公開情報ではなく
ピックアップです。
リチャード・リンクレーター監督最新作
『6才のボクが、大人になるまで。』が
3/14(土)~3/27(金)再映することが決定しました!
今年度のアカデミー賞レース(しかも主要部門に)に絡んできました。
すでに、第64回ベルリン国際映画祭では
監督賞(銀熊賞)を受賞(2度目)してますが、
ここへきて続々と受賞結果が出てきています。
アメリカ現地時間の12/7発表ですと…
ロサンゼルス映画批評家協会賞で
作品賞、監督賞、主演女優賞、編集賞の4部門受賞。
ボストン映画批評家協会賞で
作品賞・監督賞・アンサンブル演技賞・脚本賞・編集賞の5部門受賞。
ちなみに、両映画賞ともに最多部門受賞の快挙です。
さらに、ニューヨーク・オンライン映画批評家協会賞では
トップ10作品・作品賞・監督賞・助演女優賞を受賞、
英国インディペンデント映画賞でも外国映画賞を受賞しています。
また各海外誌が発表している今年のベストムービーランキングでも、
エンパイア誌、ローリングストーン誌、サイト・アンド・サウンド誌など
有名誌で1位に選出されているとのこと。
もちろん映画賞が全てではないのですが、
とにかく世界的な賞レースでは圧倒的な強さをみせてます。
アカデミーの前哨戦といわれる第72回ゴールデン・グローブ賞の主要5部門ノミネート、
そして見事に主要3部門(作品賞・監督賞・助演女優賞)を受賞しました。
[参考サイト]AXN「第72回ゴールデングローブ賞結果」
http://axn.co.jp/program/goldenglobe/72thgoldenglobe_01_001.html
たまたま日本公開は11月(当館は12月)でしたが、
アカデミー賞発表(日本時間2/23)にご期待ください。
本作は6歳から12年かけて成長する少年が主人公ですが、
原題『Boyhood』(=少年時代)とあるように、
本当の主人公は「時間」そのものかもしれません。
【補足】
ソウル出身でBFI(British Film Institute|英国映画協会)のメンバーで、
映画監督の特徴的カメラワークを捉えたモンタージュシリーズを
制作しているKogonadaという映像作家がいます。
彼はタランティーノやキューブリック、小津安二郎やウェス・アンダーソンなど
視覚的なエッセイみたいなモノがあります。
映画において「時間」ということを考えた時に、トリュフォーの
「アントワーヌ・ドワネルシリーズ」を抜きにはできないと思いますが、
そのモンタージュも使用されています。
ひとつの作品としての魅力もあるのですが、リンクレーターの
作家性に対する批評的な部分を感じられるショートムービーです。
もしよければ
『6才のボク~』をご覧になる前に、以下コチラを見ていただければ、
本作のスパイスになるのではないかと思います。
(英語がわかればもっと楽しめる作品だと思うのですが、