eしずおかイベント情報

静岡市葵区御幸町にある、文化施設のサールナートホールです。 三階には、静岡シネ・ギャラリーも併設しています。 いろいろな催し物、映画を上映しています。

なべ

20年以上母の愛をあきらめなかった息子の実話『母さんがどんなに僕を嫌いでも』

いよいよシネギャラリーで上映が始まりました、本作品。これを観たいので、と前売券をお求めになって下さったお客様が沢山いました。
テーマはご存知のように大好きな母親から虐待を受けた主人公がその現実とどう向き合ったのか…というもの。こう聞くとありきたりの感もするのですが、いろいろな部分で裏切ってくれました。映画の冒頭から「え??」とか、「ここに??」とか「この人と??」とか、観ていただくと分かってもらえるのでは、と思います。
母さんが
(C) 2018「母さんがどんなに僕を嫌いでも」製作委員会


主人公のたいじは美人でカリスマ主婦のお母さんが大好きですが、そのお母さんは外の顔と家で見せる顔が違い、家事や育児に追われ、夫婦関係に悩み、イライラを子供にぶつけてしまう人でした。その行為がエスカレートして虐待、暴力、ネグレクトと呼ばれるものになるのですが、そこにいくまでのうつうつとした気分は私をはじめ多くの育児経験者なら共感できるところです。たいじくんとお母さん、ばあちゃん、成長してからの友人たち。こうした人々とのかかわりの中で彼が見つけた居場所と生き方。それを決して大げさでなく自然に描かれた作品です。
主人公を演じた太賀さん、お母さんの吉田羊さん、ばあちゃんの木野花さんはもちろんのこと、子供時代のたいじくんと、ハリウッド映画でも活躍している森崎ウィンさんの存在感が印象的でした。実話をもとに、こんなに重たい経験を物語にしながら絶望的な作品にならなかったのが驚きですが、だからこそエンドロールのゴスペラーズの澄んだ歌声と余韻を味わい、高揚した気持ちと涙を落ち着けて劇場を出ていただけると思います。
母さんが2

今年はどんな映画で一年を締めようか、来年はどんな映画で一年を始めようかとお悩みの皆様、どちらに持ってきても損はない『母さんがどんなに僕を嫌いでも』、ハンカチを忘れずお持ちになって観に来てください。                

『母さんがどんなに僕を嫌いでも』
12/22(土)~1/4(金)
連日①15:40 ②19:40(*12/31休映)
公式HP http://hahaboku-movie.jp/




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Posted by サールナートホール 静岡シネ・ギャラリー at 15:10

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(劇場直通)

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