こんにちは。
お久しぶりのエミコロネです。
突然ですが皆さん。
東京都or地元静岡以外にある映画館に行ったことってありますか?
なかなか地方のミニシアターを訪れる機会ってないですよね。
でも実は、魅力的なミニシアターが各地にたくさんあるんです。
先日、広島県尾道市にある「シネマ尾道」さんにお邪魔してきました。
とっても素敵な映画館だったので、皆さんにご紹介しますね。
尾道は、大林信彦監督『転校生』や小津安次郎監督『東京物語』の舞台として有名な、
まさに「映画の町」。
目の前の尾道水道には船が行き交い、
遠くからコーンコーンと鉄工所(造船所?)の作業音がずっと聞こえている。
静岡では、ちょっと味わえない雰囲気。
「シネマ尾道」はそんなJR尾道駅前通りにある、小さな映画館です。
伺った日は、ちょうど当館と同じく『ヘブンズ・ストーリー』の上映中。
瞬間、今日お客さん何人くらいシネ・ギャラリーにきてくれているかな?
と、当館のことが頭をよぎります。
離れた土地から地元を想うって、すこし甘くて切ないものですね。
突然お邪魔したにも関わらず、暖かく迎えて下さった支配人さんとも、
たくさんお話することができました。
映画館のこと、映画のこと。
支配人さんは、30代の女性。尾道市内唯一の映画館を守っていらっしゃいます。
20代から開館の準備をされて、「シネマ尾道」を開館して3年目とのこと。
その行動力と意思の強さ、すごいなぁ。
映画館の雰囲気も、支配人さんの笑顔そのもの。暖かくて、ロビーの作りもとっても丁寧で。
支配人さんやスタッフの皆さんの想いが、伝わってきました。
自分の街で、映画館を続けていくということを、改めて考えた1日でした。
訪問した日はあいにくの雨でしたが、
階段や家々の陰影が濃くて、モノクロ映画を見ている様な気持ちになる尾道。
決して華やかではないけれど、忘れたくないものがあることを思い出させてくれるような尾道。
数年前には、あのヴァンダースも奥さんと一緒に訪れたそうですよ。
その時に撮った写真作品で、東京で個展を開いたんですって。
尾道の風景、ヴァンダースにはどのように映ったのでしょうか?
私のつたない文章では、尾道の魅力をお伝えしきれないのが残念…。
まだ尾道に行ったことのない方!
機会があったら、ぜひぜひ尾道&シネマ尾道へ行ってみて下さいね!!!
「シネマ尾道」
2004年9月尾道に映画館をつくる会を発足
2006年10月NPO法人シネマ尾道設立
NPO法人が運営する映画館『シネマ尾道』を市民募金により2008年10月に開館
http://www.cinema-onomichi.com/