“福”支配人

どうも、“福”支配人です。
今回はＤプロ『月あかりの下で　ある定時制高校の記憶』の太田直子監督の舞台挨拶です。
(太田監督の舞台挨拶は夜の上映の後に予定していたのですが)　
実は太田監督は少し早く劇場入りされ、Ｂプロ『森聞き』をご覧になってました。

しかも、前回ブログに書きました「柴田さん(監督)を囲んだ座談会」にも参加していただき、
柴田さんと太田監督とお客さんでゆっくり楽しんでいただきました。
(←『森聞き』上映後、座談会にて…。左から４番目の女性が太田監督)
上映後、太田監督がこの作品を撮り始めたきっかけが、映画の舞台となる(今や廃校となった)
埼玉県の浦和商業高校定時制の先生方の熱心な教育姿勢にあるとお話しされました。
（劇中写真）
それは映画を見ると一目瞭然で、クラス担任である平野先生の“こども”に対する姿勢で
職業が先生の人だけでなく、一般的な私たちも「どう“こども”と向き合うべきか？」
…を教えてもらえたような気がしました。
(劇中写真：右が平野先生←本当に素晴らしい先生！)
本作は、太田監督が監督・撮影・編集と一人でほとんどやっており、さらには
ナレーションまで自分でされたそうです。(海外の映画祭出品用に字幕まで自分で！)
この作品、この学校、この先生や“こども”たちに対する真っ直ぐな姿勢が伺えます。
真っ直ぐ故、時に太田監督は、生徒と一緒に涙を流しながら撮影されていた時もあったようです。

昨年の国内ドキュメンタリー映画賞を数多く受賞しているという事実だけでも、
この映画の素晴らしさは充分に感じることができるのですが、やはり
４年間実際に撮影された(一緒にを過ごした)監督の言葉一つひとつに重みを感じました。

≪『月あかりの下で』を始めとするドキュメンタリー特集は１０/１(土)まで上映中！≫
特集特設ＨＰ…http://www.cine-gallery.jp/cinema/event/miraiwoikirukodomotatie/miraiwoikirukodomotatie.html

その後、客席からは「クラスのみんなのその後(のその後)は？」といった質問や
「この映画(学校や先生)を見る限り、どうして統廃合されるか全く分からない！」
「“こども”が不登校だからって、(この映画を見て)心配することはないと思った」
…などなど、いろいろ熱い意見が出ました。

帰り際、“福”支配人と同い歳の先生が、監督とお話されていました。
この映画で感じ得たものを、明日から生かしていっていただきたいと思いました。
若き先生、頑張って下さい！“福”支配人(若い？)も頑張ります！

太田監督、この度はわざわざ静岡にお越しいただき、本当にありがとうございました。
(申し訳ないです…舞台挨拶中に写真を撮るのを忘れてしまいました…次回は是非！)