あけましておめでとうございます!のむげです
今年も早々からツイてないことばかりで泣きそうなんですが、ツイてないことの中にもいいことはあるもので、今日ご紹介する映画もそういうおかしな巡り合わせによって出逢った作品です。
実は昨日元旦なのにも関わらず、家の鍵を忘れてしまって、家族が帰るのが夜遅くになるということで途方に暮れ、ええい映画を見よう!と決めて新年早々から思わぬ映画はじめをしました(笑)
観たのは『ラビット・ホール』と『ハラがコレなんで』どちらもとても面白かった映画で、2012年の幕開けにぴったりな作品でした。
『ハラがコレなんで』は、この間“福”支配人がブログを書いてくれたので、新年一発目は『ラビット・ホール』をご紹介したいと思います!
『ラビット・ホール』のストーリーは、郊外に暮らすベッカ(ニコール・キッドマン)とハウイー(アーロン・エッカート)夫妻は、愛する息子を交通事故で失った悲しみから立ち直れず、夫婦の関係もぎこちなくなっていた。
そんなある日、ベッカは息子の命を奪った高校生の少年、ジェイソンと遭遇し、たびたび会うようになる……というストーリーです。
主人公のベッカを演じるのは、ニコール・キッドマンさんで、
ベッカの夫、ハウイーを演じるのは、アーロン・エッカートさんです。
アーロン・エッカートさんは、以前当館で上映した『サンキュー・スモーキング』の主演の方です。
当時観た時から素敵

と思ってしまっていたので(笑)、今回観てさらに素敵

となりました。
アーロンさんだけでなく、二コール・キッドマンさんの繊細な演技に感嘆のため息が出ます
子どもを亡くした両親の再生の過程を描く物語なので、非常に重いテーマなのですが、
庭に咲く花や、ベッカの可愛い洋服、美味しそうなパンケーキなど、色とりどりの映像美に溢れていて、
それがまた、どこかストーリーとの対比となり、深い悲しみが伝わってくるようでした。
ベッカは、近所の人の心遣いや妹や母の心配をむげにするように振る舞い、誰にも会わないようなひきこもる生活を送り、子どもの使っていた物、着ていたもの、描いた絵などを、目に触れないように片付けてしまいます。
対する夫のハウイーは、子どもの死から8ヶ月経ち、表面的にはもう立ち直ったように振る舞い、友人に会ってスカッシュを楽しんだりしていますが、家でひとりになった時に子どもの動画をこっそり観て泣いています。
二人の、亡くなった子どもに対する考え方の違いからか、ベッカとハウイーの関係もぎくしゃくしたものになっていってしまっていました。
そんな中、子どもを殺してしまった高校生のジェイソンとベッカが偶然会い、交流していくことになります。
初めは加害者でもあるジェイソンに、私もどうして会うんだろうと思っていたのですが、
ジェイソンも子どもを殺そうと思って殺したわけではなく、何もかも偶然が重なってそういう結果になってしまったので、彼もある意味被害者と言えるかもしれません。
そういうことをベッカもわかっていたから、今ジェイソンが何を考えているのか知りたくなったのかなあなんて思います。
それが癒しへと、再生へと繋がっていくことが、映画を見ている内に伝わってきました。
この映画は子どもを失った喪失感を観ているこちら側に押しつけて煽ることなく、淡々と描いて行くのですが、それがまたじわりじわりと胸に迫る緊迫した雰囲気を作り出していたと思います。
題名の『ラビット・ホール』は、不思議の国のアリスで、アリスが落ちたうさぎの穴のことです。
異世界に通じる穴ということですね。
映画の中でもあるところで出てきます。
皆さんは『並行宇宙』というものをご存知でしょうか?
並行宇宙とは、この宇宙には今私たちがいる宇宙とは別に、自分と全く同じ人生を送っている「もう一人の自分」が存在したり、
ちょっとだけ違った「もう一人の自分」がいたりするという理論です。
簡単に言えば、今の技術では観測できない場所に、この宇宙とそっくりな別の宇宙が存在しちゃうかも~ということです。
例えば今日このブログを読んでいない貴方が別の星に存在したり、
映画を見ている貴方ではなく、映画の中で演技をしている俳優の貴方が、この広い宇宙に存在している、ということです。
馬鹿なというそこの貴方、宇宙に関する最新の観測結果によると、「並行宇宙」があることを示唆しているんですよ~!
確率論の話しですが、ロマンがありますよね~

おっと、つい宇宙好きなので、うきうきしてしまいましたよ(汗)
映画の中でも、どんなに辛い現実でも、また別の世界では今も子どもと共に笑っている自分がいる、という『可能性がある』ことをベッカが知ります。
その後に言ったベッカの一言が感慨深かったです。
この映画はベッカのお母さんの言葉など、印象に残る一言が多かったです。
そして素晴らしいのは、ラストシーン。
胸がいっぱいになりました。
夫婦の絆と言うか、どんなに辛くても、哀しみが続いても、支え合って行くことを決意したことが伝わってきて、温かい気持ちを感じました。
スマステーションの月イチゴローで、稲垣吾朗さんが、「ラストシーンが素晴らしかった」と言って、ラビット・ホールを一位にしていました。
稲垣さんがそういうのもわかる、素敵なラストシーンでした。
是非是非どんなラストシーンか劇場でご覧いただければと思います。
『ラビット・ホール』は、1/6(金)まで上映。
①13:00~②17:00~です。
皆様のお越しを心からお待ちしております。
それではこれにてドロン