こんばんは、みのりです(これ書いているのが夜なので)。
あなたは春の夜は好きですか?
ぼくは好きです。
大気がとろりとしていて、黒くて、地面の下ではなにかが蠢動していて、ちょっと怖いけど、でも高揚するような…。
ところで「蠢動(しゅんどう)」という字は、まさに「うごめく!」という感じがしますね。
春に虫がふたつで「蠢く」。この漢字をつくった人はセンスありますねぇ。
これ、虫が一個だと、いまいちインパクトに欠けてたと思います。三個だと書くときうんざりするしね。
もちろん春の虫がうじゃうじゃしている様なんて、見て気持ちの良いものではないわけですが、『堤中納言物語』という古い短編集には「虫愛ずる姫君」という人が登場します。そう、宮崎駿監督の『風の谷のナウシカ』のモデルです。「蟲」や「蠢き」に惹かれる人というのは、いつの時代にも存在しているようです。
たとえばアニメーション作家というのは、きっと「蠢く」の楽しさを知っている人なんでしょうね。画面上のたくさんのキャラクターたちがそれぞれに動き回っている、ただそれだけで嬉しくなってしまうような。
はい、ようやく本題に入ります。
世界の良質なアニメーションをお届けする『ワールド・アニメーション・クラシック2 三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー特集』の話です。
ジブリ美術館ライブラリーの最新作である『バッタ君 町に行く』は、まさに小さな虫たちが画面中を思う存分駆け回る、という作品なのです。

監督・製作のフライシャー兄弟は、「ロトスコープ」という技法の発明者でもあります。まず実写で人物を撮影して、それをなぞってアニメーションの絵を描くという方法で、キャラクターにリアルな動きを与えることが出来ます。
『バッタ君 町に行く』でも使用されている技法なのですが、不思議なことにロトスコープで表現された人間たちは無機質でおっかなく見えて、荒唐無稽に「蠢いている」バッタ君たちには親近感が持てるんです。

『ワールド・アニメーション・クラシック2』で上映される作品は制作された時代も場所もバラバラで、表現方法もセル画アニメーションであったり、CGとセルの融合であったり、クレイアニメであったりと様々です。
だけど共通しているのは、画面上をキャラクターが動くとき、観ているわたしたちの心も同じように動いてしまう、そういう作品だということ。
良質なアニメーションだけが持つ「蠢き」の楽しさ、『ワールド・アニメーション・クラシック2』でたっぷりと味わってください。
『パンダコパンダ』
3月20・25・30日、4月4日 10:30~
3月21・26・31日 12:35~
3月22・27日、4月1日 14:40~
3月23・28日、4月2日 16:45~
3月24・29日、4月3日 18:50~
『ウォレスとグルミット ベーカリー街の悪夢』
3月20・25・30日、4月4日 12:35~(吹き替え版)
3月21・26・31日 14:40~(吹き替え版)
3月22・27日、4月1日 16:45~(字幕版)
3月23・28日、4月2日 18:50~(字幕版)
3月24・29日、4月3日 10:30~(吹き替え版)
『アズールとアスマール』
3月20・25・30日、4月4日 14:40~(吹き替え版)
3月21・26・31日 16:45~(字幕版)
3月22・27日、4月1日 18:50~(字幕版)
3月23・28日、4月2日 10:30~(吹き替え版)
3月24・29日、4月3日 12:35~(吹き替え版)
『キリクと魔女』(字幕版)
3月20・25・30日、4月4日 16:45~
3月21・26・31日 18:50~
3月22・27日、4月1日 10:30~
3月23・28日、4月2日 12:35~
3月24・29日、4月3日 14:40~
『バッタ君 町に行く』(字幕版)
3月20・25・30日、4月4日 18:50~
3月21・26・31日 10:30~
3月22・27日、4月1日 12:35~
3月23・28日、4月2日 14:40~
3月24・29日、4月3日 16:45~