eしずおかイベント情報

静岡市葵区御幸町にある、文化施設のサールナートホールです。 三階には、静岡シネ・ギャラリーも併設しています。 いろいろな催し物、映画を上映しています。

なべ

“危険すぎるセラピー”の実話を映画化『ある少年の告白』

当館で上映が決まりリストに載ってからずっと観たかった作品。
やっとここでご紹介できます。

アメリカの田舎町で牧師の父と従順な妻である母の愛情を受けて育ったジャレッド。高校時代に交際していた彼女との関係に違和感を覚え、大学進学を機に寮生活を始めたことで自分が同性愛者だと確信する。寮での危うい出来事が父の耳に入り、ジャレッドは事実を話そうとするが父は「神の教えに背く同性愛者」という側面だけを責めて「矯正」させようとする。ジャレッド自身も迷いながら両親の勧めるままにサイクスなる人物が主催する同性愛矯正セラピーに通うことになる。
そこにはたくさんの男女が通い、サイクスによって典型的な「男らしさ」「女らしさ」を押し付けられ、同性愛を罪だと叫ばれ続け、ジャレッドも罪と矯正のレポートを皆の前で読まされる。そこで出会う仲間、毎日の課題、小さな事件、ジャレッドの心は揺れに揺れていく。

ある少年の告白


ジャレッドを演じるルーカス・ヘッジズはシネ・ギャラリーでたくさんの出演作を上映されている若手スター!なんと今は『ベン・イズ・バック』にも出演しており、人気実力共に注目の俳優さんです。両親役はニコール・キッドマンにラッセル・クロウ、ジャレッドにかかわる人々にはカンヌ監督で俳優のグザヴィエ・ドラン、『女王陛下のお気に入り』『ふたりの女王』で記憶に新しいジョー・アルウィン、シンガーソングライターのトロイ・シヴァン、ロックバンド「レッド・ホット・チリペッパーズ」のフリーが出演。豪華すぎます!美しすぎます!
そして本作の監督であるジョエル・エドガートンが矯正セラピーの代表サイクスを演じています。
私が驚いたのはこれが実話に基づいた映画であるということ、アメリカではこのような矯正セラピーが最近まで行われていたということ。ジャレッドたちが施設の中でかけられる偏見に満ちた言葉の数々、家族に話すこともできない苦しみが私の気持ちの中にもどんどん蓄積されて本当に心が苦しくなりました。「なぜ?」「なぜ?」
人格を否定され、存在すら葬られそうになる、そんなときどうすればいいんでしょうか。
あとは作品を観て頂いて感じていただければと思います。見逃さないように是非劇場においでください。

ちなみに最後のエンドロール、文字も写真も見所です!!シネ・ギャラリーのお客様はいつも最後まで見てくださるので心配していませんが…。

『ある少年の告白』6月7日(金)まで上映中!

5/25(土)~6/7(金)連日①14:45 ②19:25
http://www.boy-erased.jp/


(C)2018 UNERASED FILM, INC.


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Posted by サールナートホール 静岡シネ・ギャラリー at 16:53

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お問い合わせ先

(劇場直通)

054-250-0283

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